派遣社員として働く場合、欠勤が多いと様々な問題が生じることがあります。
職場での評価が下がる…契約更新や正社員への道が閉ざされる…など。
ですが実際は欠勤がどれくらい影響するのか気になりますよね。
私はこれまでの派遣先で欠勤が続く人を何人も見かけました。
そこで気づいたのが、人によって欠勤が続いても大して影響のない人ともろに悪影響を受ける人と分かれるということです。
この記事では、派遣社員と欠勤に関する問題とその対策について詳しく解説します。
欠勤が多い原因
欠勤が多い派遣社員の場合、さまざまな原因が考えられます。以下に、欠勤が多くなる主な原因を挙げます。
体調不良や怪我
病気や怪我、疲労が原因で欠勤の多くなることがあります。
特に季節の変わり目やインフルエンザなどの流行期には、体調を崩しやすくなるため、注意が必要です。
また、長時間の労働や不規則な生活が続くと、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなることがあります。
ストレスも体調不良の原因となることがあり、メンタルヘルスも関係します。
家庭の事情
家庭の事情が欠勤の原因となることもあります。
子どもや高齢の親の介護が必要になったり、家庭内のトラブルが発生した場合など、働くことが困難になることがあります。
また、パートナーの転勤や子どもの病気、親の介護など、家庭での急な事情が発生した場合にも、欠勤が増えることが考えられます。
人間関係や職場環境
職場での人間関係や環境が原因で欠勤が多くなる場合があります。
ストレスや不安を感じる環境では、働く意欲が低下し、欠勤が増えることがあります。
職場での人間関係がうまくいかない場合、コミュニケーション不足や誤解が原因であることが多いため、相手とのコミュニケーションを大切にしましょう。
また、職場の雰囲気や上司との関係が欠勤の原因となる場合もありますので、適切な対処法を見つけることが求められます。
仕事の負担
仕事の負担が大きく、それが欠勤の原因となる場合もあります。
過労やストレスが蓄積し、心身のバランスが崩れることで、働くことが難しくなることがあります。
特に業務量が多い時期や締め切りが迫っているプロジェクトなど、仕事のプレッシャーが高まる状況では、無理をせず、適度な休憩やリフレッシュを心がけることが大切です。
寝坊
寝坊が原因で欠勤が多くなることもあります。
寝坊による遅刻や当日の欠勤は、周囲に大きな迷惑をかける行為です。
遅刻や寝坊が繰り返されると、信頼を失い、働くことが難しくなる場合があります。
欠勤の連鎖
誰かひとりが休みはじめると、なぜか周りも欠勤が多くなる…という現象は何度も目にしてきました。
論理的な原因はわかりませんが、おそらくはみんな毎日無意識下で気を張って仕事をしており、本当はもうちょっと息抜きをしたいのだと思います。
そんなとき、誰かの欠勤がそのトリガーになります。
これもまた無意識に「じゃ私も休もう」と体が動いてしまいます。
少し余談ですが、こんなときでも休まなかった人は重宝されます。
欠勤が多い派遣社員のリスク
では、派遣社員として働く人が欠勤の続く場合にどのようなリスクがあるのかを解説します。
業務が滞り、チームワークにも影響する
欠勤が多い派遣社員は、職場の業務が滞るだけでなく、他の社員や派遣先企業にも迷惑をかけることがあります。
また、欠勤が多いことで、チームワークやコミュニケーションが乱れることがあります。
職場での評価低下
欠勤が多いと、それだけで仕事に対する態度が悪いと判断されることがあります。
自分の欠勤が正当な理由であっても、周りから悪印象を持たれることがあります。
そもそもそんな評価をする派遣先ってどうなの?という話なのですが、実際にそのような会社もあるのが事実です。
正社員への道が閉ざされる
派遣社員が正社員を目指す場合、欠勤が多いことが大きな障害です。
なぜなら、企業にとって派遣社員で雇用するのと正社員で雇用するのでは条件が違うからです。
企業としては、正社員になったら新たな業務や責務を任せたいと考えます。
そのため、休みが続く人にはそんなことは任せられない、つまり正社員としては迎えられないという結論にいたります。
正社員になるためには、派遣先企業からの評価が重要であり、欠勤が多いことは、その評価を低下させる要因となります。
正社員を目指す場合は、欠勤を減らすことが必要です。
契約更新のリスク
欠勤が多いと、正社員への登用が難しくなるばかりでなく、契約更新がされないことがあります。
派遣契約の更新時に、欠勤が多いことがネガティブな評価となり、契約更新が難しくなることがあります。
近年は派遣社員で働いている人にも不利益が生じないように法律が整備されてきています。それでも、欠勤が多いことは契約更新を断る理由としては十分です。
もしこれまでの派遣会社との更新面談で、欠勤が多いことを注意されている場合は気をつけてください。
契約解除フラグが立っているかもしれません。
次のお仕事探しにも影響する派遣会社の判断
派遣先企業が契約終了を決定した場合、派遣会社はその対応を行います。
対応を進める中で、派遣社員に対し別の案件を紹介してくれることもあります。
しかし、欠勤が多い場合はあまり積極的に次の仕事を紹介してくれなくなります。
派遣会社としては、企業にはしっかり働いてくれる人を送り、高評価を得たいからです。
日頃の働き方次第では欠勤があまり悪い影響を与えないこともある
何かの事情で欠勤が続いてしまうことになったとき、表向きの対応は大体どこの職場でも同じです。
まずは「わかりました、お大事に」みたいな感じです。
ですが、内面的な印象は様々です。
そんな中、冒頭でもお話しましたが、欠勤が続いてもあまりその後に影響しない人もいます。
欠勤が続いても、まだ働いてほしいと思われる人材
ひとことで、それまでの貢献度に尽きます。
同僚の派遣社員だけでなく、派遣先の正社員にも頼られるほどの働き方をしていれば、欠勤にも理解があります。
→派遣社員が評価を上げる方法(準備中)
正社員が積極的に休んでいる会社もある
また、欠勤がすべて悪かというとそんなことはありません。
たとえば外資系企業は日系企業に比べて「きっちり仕事さえしてくれれば、何をしていてもOK」というような結果主義の風潮があります。
むしろ適度に休んだ方が仕事の生産性も上がるという考えで、お休みも全休や半休、時間休をうまく組み合わせて、積極的に取っている印象です。
結果的に、突発的な欠勤続きというのが減ります。
周りに迷惑のかかる欠勤を防ぐ対策・方法
ここまでのお話をまとめると、すべての欠勤がよくないというより、業務に悪影響を及ぼしたり、周りに迷惑をかける欠勤はしない方がよいということになります。
自分の働き方を見直し、欠勤が多い原因を改善することが必要です。
体調のバイオリズムを理解し、計画休を取る
事前にお休みを伝えていれば、職場はそれにそなえて準備ができます。
しかし、突発的な欠勤は最も困ります。
また「体調不良で休みます」と定期的に伝えるのは、職場に不安を与えてしまいますし、本人にも罪悪感が募ります。
そこでおすすめしたいのが、体調を崩しそうな時期をあらかじめ予測し「私用で休みたい」と相談するというワザです。
あらかじめ休んだとしてもまた具合が悪くなるかもしれない!
そうですよね。
ポイントとしては2つです。
まずは、これまで何度か体調不良で休んだことがある場合はどれくらいの周期で休んでいたか、勤怠記録をチェックしてください。
そして、そこから次の周期を予測し、「私用のため」という理由でお休み申請をしてください。
細かい理由を伝える必要はありません。
このように、あらかじめガス抜き日を用意しておくと、不思議と突発的な体調不良が減ります。
自分にとっても派遣先にとってもプラスになります。
寝坊の遅刻や欠勤は絶対に改善すべし
前述のとおり、寝坊による遅刻や当日の欠勤は、周囲に大きな迷惑をかける行為です。
とはいえ、誰も望んで寝坊しているわけではないと思います。
寝坊の原因は、大きく分けて2つの理由があると思います。
まずは、本人の生活習慣です。
これはとにかく十分な睡眠時間を確保する、アラームを複数設定する、夜間のスマホ利用を控えるなどの対策をしていく必要があります。
自己管理能力の向上や習慣を見直すことが大切です。
もうひとつは、職場に行くのが嫌すぎて拒絶反応のかたちが寝坊としてあらわれる、です。
これについては後述します。
まずはしっかり原因を見極め、寝坊がなくなるようにしてください。
いまの職場が合っていないかも?職場を変える
このような場合は、今の職種や職場環境が合っていないのかもしれません。
これは非常によろしくないことです。
職場の生産性も上がらないし、何よりご自身にとってもいいことではありません。
ご自身の才能が存分に生かせる職場に変えた方がいいです。
今すぐに転職を検討してください。
職種がストレスなのか?職場が嫌なのか?わからないときは、ミイダスの自己診断がおすすめです。
「自分が好きなこと・向いていること」を示してくれる診断は多くあると思います。
何が好きかを理解することは大事ですが、それ以上に何が嫌なのかを知ることは重要です。
お休みが取りやすいとアピールしている派遣先を選ぶ
検索のときに「お休み」と入れます。
もしくは事前に「お休みの取りやすい派遣先を希望したい」派遣会社に相談します。
派遣社員が安心して相談できる体制がしっかり整っている派遣会社なら、しっかりと話を聞いてくれます。
派遣社員 欠勤が多いとどうなる? まとめ
派遣社員として欠勤が多い場合、職場での評価や契約更新、正社員への道が閉ざされるリスクがあります。
欠勤の原因を見極め、改善策を講じることが重要です。
また、やむを得ない欠勤に対して、理解がある職場ではたらいたり、日頃の勤務態度で信頼を作っておくことも大切です。
記事の途中では、正社員も積極的にお休みを取っている会社があるということも伝えましたが、契約内容には「週○日勤務、○時から○時まで」と勤務日数が明示されていることはいつも頭の片隅に入れておいてくださいね。